回顧録 Numero 3. ~出発準備~
2010年 06月 04日
さて、料理修業の為のイタリア行きを決意した私にとって、問題は山積
いくつものハードルを越えなければなりませんでした…。
まず、1ツ目は 仕事のパートナーでもある妻の同意。
もちろん、これはすんなりOK
というより、妻の協力なしでは、何一つ運びません。
2ツ目は言葉の問題
イタリアはもちろんイタリア語
35年前の甲府で、イタリア語の先生を探す事が出来るのか…。
しかし、コレがすんなり出逢えたのです
甲府カトリック教会のT.A.神父様に週2回、1回2時間の授業を出発までの8ヵ月間、
受けました。後にも、先にも、あんなに必死に勉強したことは、ありません。
今でも本当に、感謝しています
その時のテキスト(スゴ!&笑)
3ツ目は、資金
自営とはいえ、独立して3年の私に余分な蓄えなど、あるはずがありません。
当時は格安チケットは無く、1年間のオープンチケットで、正規料金¥625000
それを2枚。
2人分の滞在費を加えると、途方もない金額になってしまいます
私は自分が立てた計画があまりにも大きすぎて、一瞬途方にくれてしまいました
しかし、一たん決めた心は変えようがありません。
イタリア・ローマへ、という思いが勝ち、私は取引先の銀行の営業部長に資金の
100%借り入れを直訴し、なんとか調達しました
4ツ目は、イタリアでの受け入れ先。
料理を教えてくれるレストランを探さなければなりません。
実は、イタリア行きを決心した直後、ローマの国立料理学校へ短期留学を
打診したのですが、そういった制度が無いと断られてしまったのです
正規チケットを購入したアリタリア航空のKさんが、ローマオフィスの
日本人駐在員の方に、受け入れ先を探す様、話をつけてくれました。
(正規チケットの威力はスゴイ)
こうしてなんとか、4つの大きなハードルを飛び越えながら、
まるで障害物競走のような1年が経ちました。
最後に、ちょっとしたハードル、親戚一同の反対というオマケもついて、
大きなスーツケースを携え
‘イタリア・ローマへ’いざ出発したのです
by miro_kiyosato1972 | 2010-06-04 15:13 | イタリア修業回顧録