人気ブログランキング | 話題のタグを見る

回顧録 Numero 28 ウンベルトさんの事 part5

 さて、1997年の13年ぶりの再会より3年経った2000年。
 
 再び、息子達を連れてイタリアを訪れました058.gif

 ローマに到着し、早速ウンベルトさんに電話すると、なんとあの古めかしいマンションは
 息子のステファーノに譲り(彼はまだ独身との事でした)、
 今は生まれ故郷の町で暮らしているとの事。

 昼食に招待されテルミニ駅から、ローカル線に乗って約1時間。

 ウンベルトさんに教えられた駅で降りると、懐かしい人懐こい笑顔が出迎えてくれました     003.gif
 彼の運転でクルマに乗ること約15分059.gif

 到着したのは、真新しい3階建てのマンション023.gif

 そのマンションの3階の一角がウンベルトさんの新居だそうで
 案内されたのは広々とした暖炉付きの2LDK!!

 地下にガレージを兼ねた倉庫。

 そこに、ウンベルトさん夫妻とウンベルトさんのお母さんの3人で
 住んでいるとの事でした。

 例によって、一通り家の中を案内してもらった後、昼食まで時間があったので
 ウンベルトさんの生家へ案内してもらいました。

 ウンベルトさんの新しいマンションは、古い石造りの町並みからは外れた所にあり
 一帯はやはり石造りの家から移って来た人達のマンションや
 一戸建ての住宅が建っていて、ちょっとした建築ラッシュの感がありました005.gif

 実は、古くからの住民は石造りの古い建物に愛着があっても
 生活のしにくさから他へ移る人が多く、反対に都会に住む人は
 セカンドハウスとしてそう言った家を買うそうです039.gif

 ウンベルトさんの生家も1年程前、ローマに住む人が買い
 ウンベルトさんは新しいマンションに移った、という訳です。

 「ココが、私の生まれた家だよ!!」と、
 入口に階段の付いた木戸の前で、懐かしそ~うに教えてくれました。

 自分の生家を手放すにあたって、ウンベルトさんなりに悩んだ事だと思います008.gif

 その表情は、ロレダーナの結婚式の朝
 一緒に撮った写真の表情に何となく似ていました.....

 新しい居心地の良いウンベルトさんのマンションで美味しい昼食をご馳走になり
 ローマへ戻りました。

 私達とウンベルトさんとの付き合いは、何年に1回という程度でしたが
 合うとお互いに心を開いて付き合える、いわゆる“波長の合う”関係でした001.gif

 帰りの電車に乗る際、
 “ チャオ !! アリヴェデルチ. ”と、握手をして別れてから既に10年。

 また会いたいですねぇ023.gif

 “ チャオ !! ヨジ !! ”と言う声が、聞こえてくるようです。








 ↓ポチッとお願いします040.gif
人気ブログランキングへ

by miro_kiyosato1972 | 2012-05-09 19:59 | イタリア修業回顧録  

<< 記念日に思う事② 回顧録Numero.42 出発 >>