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回顧録 Numero 2. ~道はローマへ~




「どうしてイタリア料理なのですか?」と、お客様からよく聞かれます。

理由はいろいろあるのですが、キザな言い方をするなら・・・

「私の人生の道もローマに通じていた」と言う事でしょうか。





29歳で独立自営の道を歩き始めて3年後の、75年秋。

某洋書店主催のイタリア料理講習会が東京でありました。

ローマの国立料理学校から講師を迎え、アンティパストからドルチェまで調理の実演と試食をする、本格的なモノでした。


私は、地方料理のコースに参加しました。

イタリアの食材が、まだ豊富に出回っていない当時、イタリアから運ばれた食材を使った料理は素晴らしい味でした。

料理の仕事を続ける上で、自分を支えるなにかが欲しいと思っていた私は、

「これだ!!」と、思いました。

イタリアへ行って、本物の料理を見て、味わって、自分も作れるようになりたい・・・








この思いが、イタリアへと私の背中を押したのだと思います。

by miro_kiyosato1972 | 2010-06-03 22:35 | イタリア修業回顧録  

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